ヴァイオリニストとして、音楽との向き合い方を伺った。

本校の生徒は高校生としての学校生活を日常的に送る他、アーティストとして、音楽家として社会で活躍する側面を持っている。今回は、その姿に迫るため、第90回日本音楽コンクール ヴァイオリン部門において第3位を受賞した竹内鴻史郎さんにお話を伺った。


-日本音楽コンクールという大きな挑戦となったわけですがそのきっかけをお伺いできますか?

先生からの勧めで出場することにしました。ヴァイオリニストにとっては必ず通る道だと思い、チャレンジしました。コロナの影響もあり、他の出場者との交流はあまりありませんでした。以前は控室が相部屋でしたが今回は一人ずつ練習室が設けられていたので、落ち着いて練習できました。


-予選のスケジュールは過密でしたよね?苦労した点や気付きなどはありましたか。

第一次予選が3日目だったのもあり、4日間で3回の本番は体力的にも大変でした。2日間連続の本番は経験がなかったので…。本番の時間も前日に分かるのでスケジューリングも苦労しました。どんなスケジュールでも演奏していけるプロの方は本当にすごいなと実感しました。

本番は記憶が飛んでいてあまり覚えていませんが、本番という感じがしないくらい楽しめました。


-結果3位ということで、聞いた時の気持ちはどうでしたか?

2位以上は欲しかったです!!

-でも校内は大盛り上がりでしたよ!
-私たちも嬉しかったです!やったーってなりました(本校生徒)。

柔らかな印象の中に、アーティストとしての確かな熱意を感じる。
柔らかな印象の中に、アーティストとしての確かな熱意を感じる。

-ファイナルを迎える直前、本学のオーケストラと練習をしていましたね。

初めてオーケストラと合わせました。立ち会っていただいた先生方からもアドバイスいただき、まずはオーケストラの音に慣れることを意識しました。オーケストラについては以前から先生に様々な事を教えていただいていたので、合わせることにはそこまで苦労しませんでした。


-コンクールを受けて今までの自分と比べて変化したこともあったと思います。

高校に入ってからは、舞台でだいぶ落ち着いて弾けるようになりました。以前は演奏がどんどん速くなってしまっていたので…笑。高校に入ってから友人とアンサンブルする機会も増え、コンクール等たくさんの経験を積んで成長できたと思います。

コンクールの本番が終わった後、インタビューに応えたりしていたので1時間以上経っていましたが、友達がロビーで待っていてくれました。(途中、待ちくたびれて寝てしまった先生の写真がLINEで送られてきました(笑))すごく嬉しかったです。

-東京音楽大学付属高校での生活は演奏活動に活かされていますか?

友達から刺激を受けます。音楽を語ることのできる友達がたくさんできたことや、他の楽器と合わせる機会ができたことで、とても勉強になります。その中で本番での演奏スキルも身についていると感じています。


-今後の目標は?

どこでどんな編成でも安定した自分の音楽が出来上がっていったら良いなと思います。

ありがとうございました。
今後のご活躍も期待しています!

ヴァイオリニスト/東京音楽大学付属高校1年生

竹内 鴻史郎

Koshiro Takeuchi

第17回大阪国際音楽コンクールAge-E3第2位。第71回全日本学生音楽コンクール小学校の部大阪大会第1位。2018年いしかわミュージックアカデミーでIMA音楽賞受賞。 第72回全日本学生音楽コンクール中学校の部東京大会第1位及び全国大会第2位併せて横浜市民賞 ( 聴衆賞 ) 受賞。第7回デザインK音楽コンクール中学の部第1位。第90回日本音楽コンクールバイオリン部門第3位。これまでに西和田ゆう氏、現在原田 幸一郎、神尾真由子の両氏に師事。現在、東京音楽大学付属高等学校1年に特別特待奨学生で在籍。

番外編

Q:本番前のルーティンは?

A:以前はありましたが、今はあまり気にしないようにしています。でも塩は持ってステージに上がってます(笑)


Q:朝はごはん派?パン派?

A:ごはん派です。

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