メッセージ

校長

武石 みどり

Midori Takeishi

「自分らしさ」を大切に学んでみませんか?

東京音楽大学付属高等学校の魅力は、音楽にあふれていること、そして教員・生徒たちの温かい人柄にあると感じています。
音楽にはさまざまな取り組み方・楽しみ方があります。しのぎを削ってコンクールでの受賞を目指す人がいる一方で、音楽高校ならではの管弦楽・合唱・室内楽に打ち込む人、クラシック以外の音楽ジャンルを掛け持ちで楽しむ人、PCを駆使して音楽と異分野の融合を試みる人、演奏はあまりできないけれどもともかく音楽が好きな人など、いろいろな生徒がいて、また皆がそれぞれ異なる取り組み方を認め合い、励まし合っている―だから、ここに来れば自分の流儀で音楽を学び、楽しみ、また発展させていくことが可能です。そして同じように音楽に取り組んでいる大勢の仲間に囲まれていること自体が、豊かな体験となり心の支えともなるはずです。

音楽を主軸に置きながらも、音楽だけを学ぶのではなく、自分らしさを大事にしながら道を模索し、拓いていくこと―その答えを、ぜひ東京音楽大学付属高等学校で見出していただきたいと願っております。

学長/作曲家、コンサート・ピアニスト

野平 一郎

Ichiro Nodaira

活躍していくための基礎を形作る時代

私の年齢(70歳)になって思い返してみると、高校生の時代は大変貴重な日々でした。それは音楽家としての、そして一般社会で活躍していくための基礎を形作る時代でした。そして一生涯の中で一番吸収力のある時代でもありました。みなさんの年で勉強・習得したことは、一生忘れません。演奏や創作を目指している方々にとっては、その頃に指向したレパートリーや音に対する感性、音楽への考え方、技術的な能力等々はその後の音楽家としての生活を豊かにし、ずっと支え続けてくれるでしょう。今、みなさんにはこうしたことを探求していくために十分な時間と余裕があります。ぜひこれを利用してご自分の感性を磨き続けてください。

また同時に、どのような生き方を自分が好んでいるのか、音楽で言えばどのような音楽や演奏を自分が好きなのか、そうした考え方がはっきりとしてくるのも高校生の時代ですね。このことについては、日々考えが揺れ動いている方もいらっしゃるでしょう。肝盛な吸収力があるこの高校生の時代に
そ、さまざまな考え方や音楽に深く触れることのできるチャンスです。すぐに目の前の好悪に振り回されることなく、最初は受け入れがたかったかもしれない多様な思考や芸術に触れることで、その存在理由を知り、熟慮することのできる絶好の機会です。こうしたことを繰り返しながら自分の考え方を眠えていける、そんな時代が高校生だと思います。

音楽という一つの目標にみんなが向かっています。同じ目標を持つ仲間を、そして同じ音楽でも遊う専攻や異なった楽器のことを知るチャンスでもあります。繰り返しとなりますが、現在が、今後の音楽家としての、人間としての基礎を築く日々だと考え、ぜひみなさんには充実した悔いのない高校生活を過ごしていただきたいと念じております。

Our Vision

音楽を主軸に自分らしさを解き放ち、クリエイティヴに生きよう。

Our Mission

個と音楽性を引き出す
規律と礼節を尊重するマインドを育てる
人生を直感で描く力を育てる

Our Value

ポジティヴに失敗しよう
多様性と共鳴しよう
自分を洞察しよう
美的衝動を鍛えよう
トレンドに敏感になろう

教員紹介

本校には優れた専門性をもった数多くの教員がいます。音楽科目に関しては大学の教員も教えておりより高度な内容を学ぶことができます

専攻実技・コース

声楽・ピアノ・弦楽器(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス・ハープ・クラシックギター)・管楽器(フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・サクソフォーン・ホルン・トランペット・トロンボーン・ユーフォニアム・テューバ)・打楽器・作曲・音楽総合コースと、音楽を学びたい生徒にとって、充実した専攻が揃っております。各専攻の個人レッスンは、全て大学の教授・講師陣により行われ、生徒は大学生のレッスンにも接しながら、先輩たちの技術、情報を吸収することが出来ます。また、レッスン以外の音楽専門科目(ソルフェージュ・音楽理論等)の授業も、大学と兼任の教授陣も交えて行っています。

音楽科目

ソルフェージュや音楽理論など、音楽を学ぶ上で必要な基礎的な知識、能力を身に付けるための各種授業を展開しております。特に和声を基軸として課題に取り組み、それらを分析する力も養うことができます。また、室内楽、吹奏楽、オーケストラ、オペラをはじめとした声楽から器楽まで様々な形態のアンサンブル授業に力を入れ、多様な学びを得ることができる環境を整えております。

カリキュラム

《 学習指導要領に基づく 》2022年度生&2023年度生
教科 科目 1年 2年 3年
国語 現代の国語 1 1 2
言語文化 1 1 2
【学校設置科目】国語表現基礎 2 2
地理歴史 地理総合 2 2
歴史総合 2 2
公民 公共 2 2
数学 数学Ⅰ 2 2
理科 科学と人間生活 2 2
生物基礎 2 2
保健体育 体育 3 2 2 7
保健 1 1 2
芸術 美術Ⅰ 1 1 2
外国語 英語コミュニケーションI 4 4
英語コミュニケーションⅡ 4 4
英語コミュニケーションⅢ 4 4
論理・表現I 1 1 2
論理・表現II 1 1 2
第2外国語 [2] 2 2(4)
家庭 家庭基礎 2 2
情報 情報I 2 2
音楽 音楽理論 4 2 2 8
音楽史 1 1 1 3
演奏研究 1 1 2
ソルフェージュ 6 4 4 14
鑑賞研究 1 1
合唱・重唱/合奏・重奏 2-4 2-4 2-4 4(6)-12
専攻実技(第1実技・第2実技)声楽・器楽・作曲 2(4) 2(4) 2(4) 6(12)
副科ピアノ (1) (1) (1) (3)
副科声楽 2 2
音楽総合コース/コンピュータと音楽 (1) (1) (2)
音楽総合コース/リトミック (1) (1)
音楽総合コース/ピアノ演習 (1) (1) (2)
音楽総合コース/小論文 (1) (1) (2)
音楽総合コース/指揮法 (1) (1)
音楽総合コース/特別講座 (1) (1)
音楽総合コース/音楽療法・[選択]音楽療法 [2] (2) (2)-[2]
[選択]第2副科 [1] [1] [1] [3]
[選択]声楽基礎 [1] [1] [1] [3]
総合的な探求の時間 1 1 1 3
普通科目計 17 18-20 16 51-53
音楽科目計[選択を除く] 16-22 12-20 12(14)
-23
40(42)
-65
合計 34-40 31-41 29(31)
-40
94(96)
-121
特別活動(ホームルーム活動) 1 1 1 3
※単位数のうち( )内は必修選択単位数、[ ]内は自由選択単位数
※音楽理論-楽典・和声・コードネーム・作曲・編曲・対位法・コード進行
※合唱・重唱/合奏・重奏 - 合唱・声楽演習/オーケストラ・吹奏楽・室内楽・ピアノアンサンブル・伴奏法・アナリーゼ

学費・奨学金制度

種別 内訳 金額
入学時 検定料 30,000円
入学時 入学金 120,000円
年額 授業料 542,000円
年額 施設等維持費 202,000円
年額 冷暖房費 15,000円
年額 図書費 8,000円
年額 演奏会費 8,000円
年額 健康管理費 5,000円
合計金額 900,000円
※学費:900,000円
※制服:男子)95,000円〜 女子)116,000円〜(制服は全て学校指定になります)
※体操着:31,600円〜(※男女同デザイン、学校指定になります)
※給食費:65,000円〜70,000円(※本校では、給食制度により全校生徒に昼食を提供いたします)
※補助教材費: 40,000円〜70,000円
※校外学習費: 80,000円(高校2年次必修)
※ロッカー使用料:600円
※高校後援会費:12,000円

奨学金制度

東京音楽大学付属高等学校では、学業成績が優秀な生徒への褒章として下記の奨学金制度が設けられています。

1)給費入学奨学金(新入生対象)

種別 資格 給費額
特別給費入学奨学金 実技が極めて優秀であり、学科、人物ともに優れ、将来広く音楽界において貢献出来る見込みがあると認められた者 ※全学費相当額
給費入学甲種奨学金 実技が優秀であり、学科、人物ともに優れ、将来音楽界において貢献出来る見込みがあると認められた者 30万円
給費入学乙種奨学金 実技が甲種に準じて優秀である者 15万円
※在学期間の学費全額または理事会の定める額を免除

2)特待生奨学金(2・3年生対象)

上記、給費入学奨学金に準ずる。

3)短期留学奨学金(在校生対象)

海外の教育機関において研鑽を積むことが必要と判断された場合、および海外における演奏会等に招聘された場合に対象となる。給費金額はその都度決定される。

4)複数就学者授業料減免制度

一家族につき、複数の子弟が在籍している場合、最上級在籍者を除くすべての者を対象する。減免金額は減免対象者の授業料の20%とする。

その他の奨学金(外部の支援制度等)

日本学生支援機構奨学金(JASSO)を初め、日本政策金融公庫(教育ローン)、その他地方公共団体奨学金、民間育英事業団奨学金等については、各関係機関に直接お問い合わせください。

進学実績

本校では内部進学制度を設けることで、高大7年間の音楽一貫教育を通して、クリエイティヴな音楽家を育成しています。

沿革

90年以上の歴史がある本校の歩みと革新をまとめています。本校の歴史は1932年、音楽教育を早期の若い年齢層から行うため東洋音楽学校普通科(器楽部、声楽部、舞踏部)を新設したところからはじまりました。

いじめ防止等のための基本方針

いじめは人権侵害であり、いじめを受けた生徒の心身の健全な成長や人格の形成に重大な影響を与える だけでなく、その生命や身体に重大な危険を生じさせるおそれがあるものである。 東京音楽大学付属高等学校(以下「本校」)は、いじめを受けた生徒の生命と心身を保護することを最優 先に考え、家庭、学校や関係機関等との連携により解決していく。 いじめを初期段階のものも含め積極的に認知し、その解決に向けた取り組みをスタートさせる。 

大学・高校施設

東京音楽大学 池袋キャンパス

Tokyo College of Music Ikebukuro Campus

A館
A館
東京音楽大学付属高等学校(J館)
東京音楽大学付属高等学校(J館)
東京音楽大学100周年記念ホール 東京音楽大学100周年記念ホール
東京音楽大学100周年記念ホール

東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス

Tokyo College of Music Nakameguro Daikanyama Campus

TCM学生寮

TCM Student Dormitory

所在地
〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷3-22-10

寮経費
 ⋆ 入寮費80,000円
 ⋆ 寮費月額78,000円

入寮条件
自宅が遠方で通学が困難であること。(通学時間は片道3時間以上が目安)

関連機関