静から動へ。音楽の可能性を探る2日間
東京音楽大学付属高等学校のクリエイティヴな取り組みを広く知っていただく機会として、2022年5月21日(土)と22日(日)にオンラインオープンスクールを開催しました。繊細な観察力を持つことで生まれる表現や、関係ないと思っていた分野と融合することで新しい視点が見えてくるといった、これからの社会を生きる上でより柔軟に生きるために重要なキーワードが見えました。それぞれのコンテンツをアーカイヴしていますので、以下より是非ご覧ください。
21日のYouTube Live
11:00-12:30
校長対談 小森輝彦×木下志寿子
「オペラのお仕事、コレペティってなにペティ?」
本校の学校長 小森輝彦がオペラの専門職であるコレペティトールである木下志寿子さんをお迎えしてオペラのお仕事の裏側に迫りました。ピアノでオーケストラの楽器を表現するために必要な繊細な観察力や音楽を学ぶ上で必要な考え方など重要な気付きを得られます。
ピアニスト
木下 志寿子
Shizuko Kinoshita
お茶の水女子大学文教育学部音楽科ピアノ専攻卒業。同大学院修了。
2005~2006年ドイツに留学、ドレスデンのザクセン州立歌劇場において研鑽を積む。コレペティトールとして数々のオペラ公演を支えながら、声楽の共演ピアニストとしてコンサート等でも活躍している。これまでに新国立劇場、二期会を中心に多数のオペラ公演において音楽スタッフを務め、国内外の指揮者、歌手達から高い評価を得ている。
オペラのレパートリーは60作品に及ぶ。特にドイツオペラ上演においては重要な存在であり、ワーグナーやR.シュトラウスの作品に数多く関わる国内有数のピアニストである。2013年には国内を代表するワーグナー演奏家達と「わ」の会を結成、ワーグナー作品をピアノ伴奏で上演する活動を続けており、好評を博している。また、これまでに静岡国際オペラコンクール、PMF国際教育音楽祭などの公式伴奏ピアニストも務める他、オペラ研修所等で後進の指導にもあたっている。
現在、新国立劇場ピアニスト、同劇場オペラ研修所講師、二期会オペラ研修所ピアニスト。
22日のYouTube Live
校長対談 小森輝彦×卒業生
「付属高校での学びと将来にいきる大学での学び」
本校の学校長 小森輝彦と様々な専攻の卒業生の特別対談。大学生になった今、付属高校での学びがどう活かせているか、大学での学びが将来にどう繋がるか、音大生ならではの小話を交えながら楽しくお届けしました。一つの視野だけでない広い視点で見ることで得られる新しい学びや、融合する大切さについて語られました。
体験授業「コードって何?-曲に世界観を付ける術」
本校の音楽科専任講師が、音楽の世界観を生み出すコードの魅力について授業形式でご紹介します。曲は大きくメロディとコードに分けて考えることができます。メロディだけでは出しきれない音楽作品の世界観や景色をコードで出していきましょう。
専攻紹介ムービー
声楽、弦楽器、管打楽器、作曲、音楽総合コースの学びを本校の生徒たちが紹介します。躍動感溢れる学校生活を是非ご体験ください!
声楽専攻 Voice
ドイツ・イタリア・フランス・ロシア・日本の歌曲、オペラ・オラトリオと多彩なレパートリーをもった教授陣により、豊富な経験を活かした高度なレッスンが行われています。発声法訓練の他、実際の作品を通して豊かな音楽性を身につけ、将来、日本はもちろん、世界の音楽界、音楽教育界を担う優秀なアーティストを育成することを目標としています。在校生・卒業生のコンクール等における活躍も目覚ましく、生徒同士がお互いに認め合い、切磋琢磨し合う環境を整えています。
弦楽器専攻 Strings
200年から300年前に楽器、演奏スタイルともに確立された弦楽器。その魅力は、ソロはもちろん室内楽からオーケストラにいたるアンサンブルです。ひとつひとつの弦から奏でられる豊かな響きやあとに続く残響は、 時に観客を音楽で包み込む魅力を放ちます。あなたの音楽性を通して、個性を創り出しましょう。 多くの楽器のひとつとして協調性を意識しながら、個性にも磨きをかけ、音楽家としても、人としても、多様性とコラボレーションできるよう、あなたの創造性を本校で磨き上げます。
管楽器&打楽器専攻 Wind instruments & Percussion
様々な音楽作品とともに音色や奏法、表現を発展させてきた管打楽器。その魅力はほかの楽器と共に創り上げる音楽です。 小編成のアンサンブルから、吹奏楽、オーケストラと様々な編成で多彩な魅力を発揮するために、自らの役割やハーモニーを 多角的に理解する洞察力と視野の広さ、そしてそれを細密に表現するための技術力を本校で身に付けます。
作曲専攻 Composer
自らのもつ世界観をアーティストとして音楽でカタチにする作曲家。これまでの伝統を大切に継承しながら、これからの音楽のあり方を見据えて作曲するために、知識はもちろん多角的な視野と創造性を必要とします。本校では充実した教員陣のもと、それぞれの生徒のニーズに合わせて、古典から現代に至る作曲技法を総合的に学びます。そしてそれら芸術音楽をベースにしながら、希望する生徒に対しては、劇音楽やゲーム音楽など多様なメディアに対応した創作のための指導ができる体制を整え、各自が目標とする分野のレッスンを自由に受けることができます。
音楽総合コース General music courses
音楽教育の現場で指導するためには広範囲の知識、経験が必要となります。複数の実技を履修することによって、希望する楽器の知識を得る機会を設けています。 自ら様々な状況に対応できる能力を養うために、音楽総合コースでは2つ以上の実技を履修できることや独自のカリキュラムを採用するなど、他の専攻とは違う特徴があります。
音楽総合コース「セルフデザインクラス」 General music courses "Self Design Class"
私たちは、何かを表現してみたい、つくってみたい、クリエイティヴになりたいという創造への意欲をもっ た皆様に、新しい学びの場を用意しました。 このクラスに入るために必要なものは、あなたの表現したいという意欲だけ。 本校にはこうでなければならないという固定観念はありません。常識や偏見を忘れ、本来の自分と向き合い、 人間性と創造性を高める学びを追求しました。
これから音楽を始める人も、音楽経験の浅い人も、一人ひとりの個性と経験と学ぶ意欲を尊重していきます。 音楽を始めることで、創造への道が開けます。私たちと音楽を始めましょう。
新入生歓迎コンサートムービー
生徒会主催で毎年行なっている新入生を歓迎するコンサートの様子をお届けします。楽しげな学校生活の様子を垣間見てください!