文化の伝導師、集う。

音楽教育の現場で指導するためには広範囲の知識、経験が必要となります。複数の実技を履修することによって、希望する楽器の知識を得る機会を設けています。 自ら様々な状況に対応できる能力を養うために、音楽総合コースでは2つ以上の実技を履修できることや独自のカリキュラムを採用するなど、他の専攻とは違う特徴があります。 

音楽総合コースの生徒のための授業

小論文 
自己表現の形式を身につけながら、探求意欲を養うことが目標です。

コンピュータと音楽 
シンセサイザーの基本的な操作方法を学びます。第一線で活躍を続けている講師陣が授業を担当します。

音楽療法 
音楽が人に及ぼす影響(心理的、生理的) について考え、音楽によって病気の治療向上に役立つ効果について学びます。

ピアノ演習
ピアノを用いた合唱指導法を習得します。またピアノの演奏表現、演奏指導の在り方について模擬授業・ロールプレイを通じて学びます。

音楽総合コース特別講座
音楽関連の仕事をされている様々な分野の方をゲストに迎えての特別講座です。また、ホール見学などを行い、コンサートを行う上での舞台裏についても理解を深めます。

指揮法 
指揮についての基礎的なテクニックについて学びます。

リトミック 
音色やニュアンスなどをより細やかに深く感じ取り、表現することを身につけます。

生徒の声

音楽総合コース3年:春原智之介
音楽総合コース3年:春原智之介

音楽総合コースは他の専攻よりも自由で自分の将来の仕事にとって、有意義な授業を受けることができる専攻だと私は思っています。例えば1年生の時に受けられる授業の中に音楽総合コース特別講座というものがあります。この授業は様々なジャンルの先生方が総合コースの生徒だけにむけて講座を開いてくれるというものです。私が受けた中で印象的だったのはジャワ・ガムラン演習というもので、ガムランというインドネシア等で使用されている打楽器について学んだり全員で演奏したりしました。名前を聞いてもあまり自分には関係ないと思う授業があったりするかもしれないですが、そんな事は決してないです。総合コースの授業は音楽に関する関係する職業に携わりたい人にとって、新しい観点からものごとを見ることができる視野や知識等を学べるものばかりです。私たちは日々授業を受けるたび成長を実感しています。

音楽総合コース3年:竹葉 奏斗
音楽総合コース3年:竹葉 奏斗

私は教員の道を考え、この音楽総合コースを選びました。もちろん教員になるために必要なスキルを身につけたりすることもできますが、それ以上に他の科にはない幅広い体験ができることが大きなメリットだと思います。一般の教科よりも少ない人数で授業を受けることができるので、先生方が時間をかけて丁寧に指導してくださり、また、自らがどのようにしたら良いかを考え、それを形に出来るようにサポートしてくださいます。ただ生徒として学ぶだけではなく、自分で考え発信していくことは、音楽家としてだけでなく将来様々な分野に生かすことが出来ると思います。総合コースでは実技を2つ取ることができ、自分に合う道を探しながら自信を見つける糧になると思います。